第1章:嵐の前の静けさ

カンダロフが惑星パジェットを統治してから、4000年の月日が流れた。惑星
パジェットの文明は、魔法科学文明だった。その昔、法王ワトソンが思い描いて
いた魔法と科学を分離した世界では、もはやなかった。結局は、やってる事は、
あのマッド・サイエンティスト達やオグマ軍と何ら変わっていなかった。その責
任は、カンダロフの遠い子孫、ヌポタクリフにあった。法王ヌポタクリフは、独
裁政治を続け、魔導機動隊という魔法兵器を従えていた。これに反対した純魔法
使い達は、魔導機動隊を独自に動かし、パジェットタワーに潜む法王ヌポタクリ
フに紛争をしかけていた。
それとは、別に突然変異で魔法使い達から生まれたサイキッカー(超能力者)達
も、知らぬふりをして、辺境の地で自由に暮らしていた。
法王ヌポタクリフは、これに目をつけた。

(彼らを味方にする事が出来れば・・・)

その願いは、何たる事か、彼の思うようになる。それは、その昔、ゲダロフが忠
告していたオグマコマンドの思念が、悪の心を持った法王ヌポタクリフの体を乗
っ取り、魔王と化したからだった。魔王ヌポタクリフは、サイキッカー達を奴隷
にした。丁度、その世の中で、宇宙貿易が流行していた時代に、魔王ヌポタクリ
フは、惑星アーロンと惑星ムルムーンにも存在していたサイキッカー達も次々に
奴隷とし、それに反抗する純魔法使い達による魔導機動隊らによる宇宙戦争が勃
発した。

続く


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