第1章:惑星パジェット

これは地球の歴史からいうと、遠い未来の惑星の話。
銀河の遙か彼方に惑星パジェットという星がありました。
この星は、かつて魔法文明が栄えていて、優れた魔法使い達によって、国が創ら
れていました。想像するのなら、そう・・・中世のヨーロッパに伝説と伝わる魔
法文明。しかし、魔女狩りは行われなかったし、文化ならず、町の伝統から政治
・経済までもが魔法文明。
ところが、この星も地球と同じで機械・科学が発明されました。
中でも、タチの悪かったのがマッド・サイエンティスト達。
魔法文明よりも科学文明の方が適していると判断したマッド・サイエンティスト
達は、魔法使いをこの世から追い出そうと魔法使い狩りを行いました。

「この星は、我ら科学者が占領した。魔法なんて、古くさいものはもういらない。」

この事を重くみた偉大な魔法使いウェグナーは、残された魔法使い達と共に地底
の奥深くに世界を築き上げ、その世界を封印しました。封印の魔法は、
『オン・パソワカ。オン・パソワカ』
それから2000年後、地上に住むパジェット人(魔法は使えない)は、アンド
ロイド達に地底世界の存在を知らせました。そして、地底に住む魔法使いの世界
を侵略し始めました。封印が解けた理由は魔法使いの一人、オグマが地上の世界
で暮らしたいと願い始めたせいであった。
ウェグナーの封印の魔法の秘密をただ一人、知っていたオグマ。
彼は、マッド・サイエンティスト達と協力して、強力な魔法兵器を開発しました。
魔法を毛嫌いしてたはずのマッド・サイエンティスト達が何故・・・
それは、オグマの説得にありました。

「我は、科学文明は否定しない。むしろ、その方が正しいと思っている。だが、
魔法が科学と協力し合える世界がもし、存在したなら・・・」

「魔法が科学とミックスしたらどうなる?」

「奥深き地底世界を侵略でき、永遠の文明を築き上げる事が出来るでしょう」

かくして、地底世界を侵略し始めたアンドロイド達に対抗すべく、地底世界の権
力者ワトソンは、魔法兵器に対抗するための偉大なる魔法使いを育てようと魔法
使い養成所に指令を出したのでした。

続く


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