第12章:禁じられた書物

パーティーは一時混乱したが、モンスター達を鎮圧させると、ワトソンが荒れた
城内を一瞬で修復した。

「地上世界を奪還しない限り、平和は訪れないとはどういう事ですか?ワトソン
様」

カンダロフがそう尋ねると、ゲダロフが、

「よし!俺が説明しよう。その昔、魔大戦があったのは、知ってるな。カンダロ
フよ。その軍の中心となる生命体がオグマだ。先程も、オグマコマンドが現れて、
解ったろう?つまり、地上世界と地底世界が協力できる世界をワトソン様は、誰
よりも望んでおるのだよ。より詳しい事は、戦っていけば、じきに分かる」

すると、ワトソンの側近の大臣が、

「ちょっと・・・」

「皆の者、席をちょっと外してくれるか?」

「ワトソン様、オグマがじきに攻めてくると、この地底世界ウェグナーは、恐怖
と混乱に落ちます。63名の魔術軍隊を地上世界へ送り出した後で、この地底世
界を再び封印しては。城内の地下には、まだ私を始めとした側近以外は誰にも読
まれていない書物もあります事ですし」

「おい、カンダロフ。聞いたか?俺たちを送った後でこの世界を封印するらしい。
しかも、城内には秘密の書物があるらしい」

大臣とワトソンの話を遠くから、『ウード』の魔法で聞いていた、アストロとカ
ンダロフ。

「まずいよ。今、聞いた事は水に流すんだ。書物だって、何が書かれているか分
からないし」

「いいから。真面目っ子なんだから。カンダロフは」

「おーい!カンダロフ。アストロ君、そんなとこで何やってんだ」

「まずい。ゲダロフおじさんに知られちゃ、まずい!さっさと地下の秘密の部屋
行くぞ!!」

駆け足で二人は、城内の地下の秘密の部屋へと足を運んで行った。
その部屋はどうやら倉庫らしい。奥に何かが潜んでいるのが、見えた。
コカトリスだ。

「言わんこっちゃない。目をじっと見るなよ。アストロ!!」

『サステリアス』

灼熱の炎の弾が連弾となって、コカトリスを襲う。
コカトリスは、カンダロフ達をにらんだ。

「手が石に徐々に変わっていくぞ。ひー!助けて」

カンダロフは、うろたえた。アストロが、

「家の母ちゃんが秘薬を持ってるから、大丈夫さ。それより、コカトリスの灰の
中から、何か出てきたぞ!」

「書物だ。偉大なる魔法使いウェグナーの書物と書かれている」

「自分で偉大なんて書くなよな」

「それより、このページ、封印の魔法は、オン・パソワカだ。それを解く魔法が
アバンストールだ」

「この書物、家へ帰って調べよう」

アストロとカンダロフは、ワトソン達に気づかれる前に禁じられた書物を持ち帰
った・・・

続く


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